室蘭市3病院再編に係る大川原脳神経外科病院の
脳外科としての現在の状況について 

市立室蘭総合病院(以下、市立病院)の会計閉鎖並びに脳神経外科治療に関する報道につきまして、当院にも地域の皆さまから不安の声が多く寄せられております。 第一回目として、当院の脳外科診療の状況と現在の西胆振地域の実態などについてご報告いたします。

  • 急性期医療のさらなる邁進: 
    脳卒中・頭部外傷・救急医療などにDXを導入した高度な医療を提供します。 
  • 切れ目のない医療: 
    発症から回復期、そして医療の連携まで、患者さんに寄り添い続けます。 

※一部報道では、「西胆振の脳外科診療は市立室蘭総合病院がほぼ単体で行っている」かのような内容も見られますが、これは正確ではありません。 

当院は創立55年の脳神経外科専門病院であり、脳神経外科専門医7名を擁する、道内でも歴史のある病院です。 

当院は基本診療能力として、脳卒中センターの上級施設に位置づけられる「一次脳卒中センター(PSC)コア」の一つであり、北海道内で11病院のみが該当します。さらに、脳神経外科専門医7名、脳血管内治療専門医5名(うち指導医3名)で構成しております。 脳神経外科領域の機能として評価される手術件数は、室蘭地域の6割以上を当院が対応しております。 

看護体制としては、一般入院基本料1(7:1看護)およびSCU(脳卒中ケアユニット)において手厚い看護を提供し、急性期医療を支えております。 リハビリテーションにつきましては、急性期・回復期ともに365日のリハビリテーションを提供しております。 

急性期は患者一人あたり5.2単位、回復期は患者一人あたり7.7単位(2月実績)のリハビリテーションを提供しております。 

直近の2024年データでは、全救急搬送のうち約10%を当院で診療しており、地域の急性期医療の一端を担うとともに、脳卒中や一部外傷にも対応してまいりました。 

2026年3月現在  大川原脳神経外科病院  市立室蘭総合病院
(脳神経外科) 
脳卒中センター認定  一次脳卒中センター(PSC)コア  一次脳卒中センター 
脳外科専門医数  7名  2名 
血管内治療専門医数  専門医5名(内指導医3名)  専門医2名 
看護配置  急性期入院基本料1(7:1看護)  急性期入院基本料4(10:1看護) 
札幌医科大学脳神経外科同門会誌より
室蘭医師会発表救急搬送件数より

当院はこれまでも、地域の医療機関と協力しながら、皆さまが安心して医療を受けられる体制づくりに努めてまいりました。さらに、現在課題となっている市立病院に搬送される脳卒中患者のうち、約8割程度を当院で対応することも可能となっております。


また、4月より常勤の脳神経内科専門医の着任が決まっており、総合内科機能ならびに、現在課題となっている認知症への対応機能も拡大していく予定です。

地域の方々に引き続き安心して受診していただけるよう、診療体制の充実に取り組んで行きます。

医療法人社団医修会
大川原脳神経外科病院
理事長 大川原 淳